画像や写真で、どの程度細かく画像として再現できるかという細かさの程度。
デジカメの場合は主に画素数やイメージセンサの大きさ、レンズのシャープの度合いに左右される。
・開放/開放絞り/絞り開放(かいほう/かいほうしぼり/しぼりかいほう)
レンズの絞りを全開にした最も明るい状態。
暗い場所での撮影や背景をぼかしたりするのに有利になる。
しかし一般的に開放では描写が甘くなり、開放から1段~2段絞った状態が最もシャープに写ると言われている。
・画角(がかく)
レンズが写す事のできる角度のこと。
広い角度を写すことが出来るレンズを広角レンズ、
人の視野に近い角度のものを標準レンズ、撮影できる角度の狭いレンズを望遠レンズと呼ぶ。
焦点距離による画角は以下の通り
28mmー約74度
35mmー約62度
50mmー約46度(人の目と同じ)
90mmー約27度
200mmー約12度
500mmー約5度
・画質(がしつ)
写真における画質とは「撮影した画像がどれだけきれいに写っているか」という度合いだが、正確な定義が無くどういった画像がきれいに見えるかは人によって異なるため曖昧な言葉となっている。
ノイズの量、シャープの度合い、ダイナミックレンジ、歪曲、倍率色収差など様々な要素によって決められる。
・画素(がそ)
イメージセンサ上の、画像を構成するための光(色情報)を受けとる粒、受光素子のこと。
画素数が多いと細部まで表現できるため、画像を大きいサイズに引き伸ばす時に有利になるが、その反面1粒あたりの光を受ける量が少なくなるため高感度に弱くなる。
特にコンパクトデジタルカメラや携帯カメラのような小さいイメージセンサの場合、画素数を増やしすぎると1画素あたりの光を受ける面積が極端に少なくなり、低感度でも画像が破綻しノイズだらけになってしまう。
一時期は高画素=高画質と誤った認識をする人が多く、次々に高画素のデジカメが発売された。
・画素ピッチ(がそぴっち)
一画素あたりが光を受けとることの出来る面積のこと。
つまりイメージセンサが大きく画素数が少ない程画素ピッチが高くなる。
この数値が高い程、光(色情報)を多く集めることが出来るので、同じレンズを使った場合、高画質で高感度にも強くダイナミックレンジも広くなる。
単位はμ(ミュー)で表される。
(ただし画素数が少なすぎると画素ピッチは高くなるものの小さいサイズの写真しか撮れません。
極端な話、100画素だと小さいサイズどころか、モザイクのような写真しか撮れません。
結局はバランスが大事です。)
画素ピッチの参考例
D3ー8.45μm(1210万画素)
D40ー7.87μm(610万画素)
D5000、GXRー5.49μm(1230万画素)
E-P1ー4.29μm(1230万画素)
GF1ー4.33μm(1210万画素)
・画像編集ソフト(がぞうへんしゅうそふと)
画像データを編集するための画像処理ソフト。
特に写真編集に特化した物が多く、露出・彩度・コントラストの編集や歪曲補正・色収差補正・RAW現像など様々な事が出来る。
Photoshop、Silkypix、Aperture、Caputure NXなどが有名。
・黒潰れ(くろつぶれ)
光量が足りないため黒く塗り潰れていること。
階調が全く無くなっている白飛びとは違い、真っ黒に見えても情報が残っていることが多く、ある程度はレタッチで修正することが出来る。
左が黒潰れした写真、右がレタッチ後。


・ケラレ
広角レンズで内蔵ストロボなどを使用した場合、近距離ではレンズの鏡胴にストロボ光がジャマをされて、周辺が暗くなってしまうこと。
ズームレンズにテレコンバーターを付けて広角側で撮影した時の周辺減光。
またはフードが画面内に写り込んでしまった時など、様々な意味で使われる。
・ケーブルレリーズ(けーぶるれりーず)
カメラのシャッターの開閉をケーブルで操作する道具。
デジタルカメラではリモートレリーズが一般的。
・広角レンズ(こうかくれんず)
一般的には焦点距離が35mmより短いレンズのこと。
画角が広く、広い範囲を写すことが出来る。
被写界深度が深い、遠近感が強調される、被写体が離れて写るため手ブレしにくいなどの特徴がある。
28mm以下の広角レンズではストロボ光の射程範囲よりも画角が広くなるため、注意が必要。
・光学ズーム(こうがくずーむ)
光学(レンズ)系を移動することにより焦点距離を変えること。
例えば24mmから72mmまでのズームできると、光学3倍ズームとなる。
レンズの焦点距離自体が変わるのでデジタルズームのトリミングとは違い画素数が落ちる事は無い。
・光学ファインダー(こうがくふぁいんだー)
ピントを合わせるために使用するファインダー。
単にファインダーと呼ばれていたが、電子ビューファインダー(EVF)と区別するためにこう呼ばれるようになった。
液晶ディスプレイは屋外では見えにくい、EVFには追随性が悪いといった欠点があるため、現在でもほとんどのデジタル一眼レフでは光学ファインダーとなっている。
ただし、光学ファインダーの視野率を100%にするには大型化しなけらばならず、今のところサイズの小さいデジタル一眼レフでは視野率100%の物は市販されていない。
・高感度ノイズ(こうかんどのいず)
ISO感度を上げるにつれて発生するノイズ。
光量が少ない場合、イメージセンサに届くわずかな光を電気的に増幅して信号を送るため、増幅による電気ノイズが発生する。
イメージセンサが小さい程、少ない光を無理矢理増やしているため高感度ノイズが出やすい。
・硬調(こうちょう)
コントラストが高いこと。
ハイコントラストとも呼ばれる。
・コンデジ(こんでじ)
コンパクトデジタルカメラの略称。
・コントラスト(こんとらすと)
明暗比のこと。
明るい部分と暗い部分の比が大きい写真はコントラストが高い、硬調、ハイコントラストなどと表現される。
逆に明暗比が小さい写真は、コントラストが低い、軟調、ローコントラストなどと表現され、悪い意味では眠い写真とも言われる。
・ゴースト(ごーすと)
カメラのレンズは何枚も重なってできているが、光がそのレンズ群を通過する際に
乱反射を起こし、光源が無いはずの部分に赤や緑の光が写り込む現象。
明るい被写体を撮影する際に起こる。
