・赤目/赤目現象(あかめ/あかめげんしょう)暗い場所でフラッシュを焚いて撮影すると、人や動物の目が赤く写る現象。
暗所で瞳孔が開いている時にフラッシュを焚くと、瞳孔の奥の毛細血管にフラッシュの光が反射し、赤く写ってしまう。
ほとんどはカメラの赤目軽減モードで防ぐことができる。
・赤目軽減(あかめけいげん)赤目にならないように、フラッシュ撮影をする際に一度小さく光ってからフラッシュ撮影を行う方法。
最初に小さく光ることで、瞳孔を閉じて次のフラッシュ撮影で血管の反射が起きないようにしている。
・赤目補正(あかめほせい)赤目になってしまった写真をカメラ内の画像処理や、画像処理ソフトを使って修正すること、またはその機能。
・アクセサリーシュー/ホットシュー(あくせさりーしゅー/ほっとしゅー)カメラ上部にある外付けストロボやファインダーを取り付ける部分。
アクセサリーシューの中でも、電子接点がありストロボやファインダーとシンクロできるものをホットシューと呼ぶ。
・アスペクト比(あすぺくとひ)縦と横の比率のこと。
35mm判フィルムカメラは画面サイズが24×36なので2:3。
デジタル一眼レフもイメージセンサのサイズに関わらずほぼ2:3で統一されているが、コンパクトデジタルカメラは大体3:4に統一されている。
印刷する際にはアスペクト比3:4の方が有利と言われていて、中判カメラ、例えば645判も3:4になっている。
・後ピン(あとぴん)ピントを合わせたい被写体よりも後ろ側(奥)にピントが合うこと。
・甘い(あまい)ピントが甘い、ピン甘などといわれる。
ピントが合っていない状態。
またピントが合っている場合でも、ブレていたり、絞り開放付近で撮影して色収差が出た場合などにも、写りが甘い、描写が甘いなどと使われる。
・アンダー露出/露出アンダー(あんだーろしゅつ)光量が少な過ぎて、黒潰れした真っ暗な写真になること。
適正露出の範囲内で少し暗めに撮ることをローキーという。
・RGB(あーるじーびー)赤 (Red)、緑 (Green)、青 (Blue) の三つの原色を混ぜることにより色を作り出す方法。
デジカメのデータの他、現在使われているブラン管や液晶などほとんどの物にこの方法が使われている。
R 0 . G 0 . B 0の状態が黒、R 255 . G 255 . B 255の状態が白となる。
現在はsRGBによって規格統一されているが、その他にもAdobeRGBが使われることがある。
・一眼レフ(いちがんれふ)一眼レフレックスカメラの略。
カメラ内部にミラーを設置して、実際に写真になる像を直接目で確認することができる。
一般的にデジ一(デジタル一眼レフ)も同じくミラーを持ったレフレックスカメラを指すが、最近ではミラーレスの比較的大きいイメージセンサをもつカメラも、マイクロ一眼、ムービー一眼などと呼ばれている。
そうなると二眼以外のデジカメは全て一眼ということになってしまうので、区別が難しくなっている。
・一脚(いっきゃく)三脚と違い、一本の足でカメラを支える道具。
三脚ほどの安定性はないが、設置場所を取らず、小さく軽いため機動性に優れている。
・イメージセンサ(いめーじせんさ)撮像素子、受像素子などとも呼ばれる。
レンズを通った光を電気信号に変換する半導体のことで、
フィルムカメラのフィルムに当たる部分。
CCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサ、新型CMOSのFOVEON X3等が有名。
イメージセンサのサイズが大きい程、画質がいい、高感度に強い、ボケの量が大きい、ダイナミックレンジが広いなどのメリットがあるが、その反面カメラのサイズが大きくなるというデメリットもある。
・イメージセンサクリーニング(いめーじせんさくりーにんぐ)ごみ取り機構とも呼ばれる。
イメージセンサ(実際にはその上のローパスフィルターという部分)に付着したゴミを振動でふるい落とす機能。
大抵は電源のon/off時に自動的に振動してゴミを落とす。
イメージセンサクリーニングによってゴミの付着はかなり防げるようになったが、100%防げるものではないので、レンズの交換時などはまだ注意が必要。
ちなみにイメージセンサクリーニングで一番ゴミが取れるのは超音波振動を使っているオリンパスだとか。
・色温度(いろおんど)光の色を絶対温度の単位を使って表示したもので、単位にはK(ケルビン)を使う。
色温度が高いと青っぽく、低いと赤っぽく見える。
普段イメージしている温度の色とは逆になっているが、実際には赤い炎は火の中では温度が低く、温度が上がるにつれて白い炎、青い炎と変わっていく。
正午の太陽は5500K前後、夕日・朝日は2000K前後となっている。
ホワイトバランスは色温度と色偏差の組み合わせによって調整される。
・色空間(いろくうかん)テレビ・パソコン・プリンター・デジカメなど、色を表現する機器によって同じ映像でも色彩・色相などがばらばらになってしまわないよう、色を数値によって定義した状態。
カラースペースともいわれる。
現在はほとんどの場合RGBが色空間として使われている。
・色偏差/色かぶり(いろへんさ/いろかぶり)周囲の光源の影響で画像全体に余計な色が着いてしまうことを色かぶりといい、色かぶりは色偏差によって調整される。
例えば、ホワイトバランスを「晴天」に設定した状態で蛍光灯の下で撮影すると画像が全体的に緑っぽくなる。
これは、蛍光灯には人の目には見えない緑色の光が含まれているからで、このような全体的に緑掛かった状態をグリーン(緑)かぶりという。
逆に、ホワイトバランスを「蛍光灯」に設定した状態で晴天で撮影すると、画像が全体的に紫色(マゼンタ)っぽくなる。
このような状態をマゼンタ(紫)かぶりという。
・色収差(いろしゅうさ)色収差は、軸上色収差(じくじょういろしゅうさ)と倍率色収差(ばいりついろしゅうさ)に分けられる。
【軸上色収差】光は色(波長)によって屈折率が違うため、それぞれ違う距離に焦点を結ぶ。その結果被写界深度内のピントが合っているはずの部分でも、ピントがずれているようなぼやけた写りになってしまう。
これを軸上色収差という。
軸上色収差はレンズを絞ることで見られなくなり、一般的に開放は写りが甘いと言われるのはこの軸上色収差のため。
【倍率色収差】光は色(波長)によって屈折率が違うため、焦点距離が同じ場合であっても映像を結ぶ位置が異なることがある。
つまり、倍率色収差の場合は像を結ぶ焦点距離は同じイメージセンサの上だが、屈折率の違いにより像を結ぶ位置が色によってずれてしまい、色がにじんだり重なったりしたように見える。
レンズにまっすぐ入った光は屈折が起こりにくいため、倍率色収差はレンズ中心部よりもレンズ周辺部に出やすい。
また、軸上色収差と違い焦点距離がずれているわけではないので、レンズを絞っても倍率色収差は消えることは無い。
・雲台(うんだい)カメラと三脚を固定する部分。
3way雲台と自由雲台がある。
・HDR(えいちでぃーあーる)High Dynamic Range の略。
露出の異なる写真の合成や、画像編集ソフトを使って暗所の露出を上げ、明るい部分の露出を下げるなどしてダイナミックレンジを極端に広げた写真。
・遠景(えんけい)被写体の位置をおおよその距離感で分ける時に、遠方に写っているものを遠景、近くに写っているもの近景、比較的遠方で遠景と近景の間にあるものを中遠景という。
また近景よりもさらに近づいたものを接写、マクロ撮影という。
・AE/Automatic Exposure(えーいー)シャッターを押すだけで、自動的に適正露出で撮影してくれる機能。
完全なオート撮影以外にも、F値のみを指定する「絞り優先AE」、シャッター速度のみを指定する「シャッター速度優先AE」などがある。
・覆い焼き/焼き込み(おおいやき/やきこみ)フィルムの現像の際に、画像全体のコントラストを損なうこと無く、シャード部のみの露出を上げたり、ハイライト部のみ露出を下げたりする手法。
覆い焼きをすれば、ダイナミックレンジを広げることができる。
・オートブラケット/AB(おーとぶらけっと)撮影の際に、シャッターボタンを押すと自動的に撮った写真の-露出側と+露出側も撮影してくれる機能。
撮ってすぐに確認できないフィルム撮影や、ラチチュードの狭いリバーサルフィルムの撮影などに有効。
デジカメではHDRの画像を作る時に役に立つ。
・オートフォーカス/AF/Auto Focus(おーとふぉーかす)自動的にピントを合わせる機能。
・オーバー露出/露出オーバー(おーばーろしゅつ)光量が多過ぎて白飛びした写真になること。
適正露出の範囲内で少し明るめに撮ることをハイキーという。

白飛びした写真
・置きピン(おきぴん)動体を撮る際に、あらかじめ任意の場所にマニュアルでフォーカスを合わせておき、被写体がその場所を通った瞬間にシャッターを切る方法。
動く被写体はフォーカスを合わせにくいため、動体撮影ではよく使われる。