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GXRとD5000 比較レビュー1

2009年12月18日に発売されたリコーのGXR。
2週間程使ってみた感想は画質がいい、ボケ味がきれい、高感度に強い、操作性最高、AFが遅いと言ったところでしょうか。

せっかく新しいカメラを買ったのだから、いい機会だし、レビューでも書いてみようかなと思います。
GXR自体のレビューはプロの方が書いたすばらしいレビューが既にいくつかあるので、自分はGXRのA12とデジタル一眼レフとの比較レビューを書きたいと思います。
ちょうど同じAPS-Cサイズのセンサーを持ったD5000と、A12とほぼ同じ焦点距離(35mm判換算で52mm)の35mmF1.8を持っているので比較してみます。
D5000は入門機と言えども、D300やD90と同じセンサーを使っていますので、GXRの小さなボディがどこまで通用するか気になるところです。
GD (1 / 1)
左がAF-S DX NIKKOR 35mm F1.8を装着したD5000
右がA12 50mm F2.5 MACROを着けたGXR
デジタル一眼レフの中でもそれほど大きくないD5000ですが、GXRと比べるとかなり大きく見えます。


ちなみに自分は全くの素人の上、文章を書くのが苦手なのでその辺はご了承ください。
HTMLに関しても初心者なため、かなり見にくいレビューになっていると思います。




GXRはD5000よりシャープな写りで高感度ノイズは少ない

画質比較と言う事でまずはD5000とGXRのISO200~ISO3200までを比較してみました。画像は全てF11の固定、アスペクト比3:2、画質FINE、画像設定スタンダード、WB蛍光灯で三脚を使用して撮影しています。
今回はJPG撮って出しのテストのみでRAWの撮影はしていません。RAW対決は需要があればその内したいと思います。

GXR ISO200
ISO200G (19 / 28)
オリジナルサイズはこちらから

D5000 ISO200
ISO200D (12 / 28)
オリジナルサイズはこちらから

画質は全感度を通してGXRの方がシャープですが、ノイズの量はISO800までほとんど同じように思います。

オリジナルサイズを見るにはリンク先の【ダウンロード】をクリックしてください。
画像に直接リンクしたかったのですが、無理なようですので面倒ですがお願いします。


↓オリジナルサイズを見るにはクリックしてください。
GXR ISO400
GXR ISO800
GXR ISO1600
D5000 ISO400
D5000 ISO800
D5000 ISO1600

GXR ISO3200
ISO3200G (15 / 28)
オリジナルサイズはこちらから

D5000 ISO3200
ISO3200D (8 / 28)
オリジナルサイズはこちらから

どちらも上の画像サイズではノイズが見えませんが、等倍で見ると、ISO1600、ISO3200ではGXRのほうがノイズが少ない結果になりました。
下のトリミングしたものを見るとわかりますが、ISO3200ではD5000の方はノイズが目立ちます。
同じAPS-Cセンサーを使っているのに違いが出ることにも驚きましたが、ボディの小さいGXRの方がシャープでノイズが少ない事に驚きました。

GXR ISO3200をトリミングしたもの
ISO3200GT.jpg

D5000 ISO3200をトリミングしたもの
ISO3200DT (
D5000の方は色の濃い部分にノイズがでています。
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GXRとD5000 比較レビュー2

NRオンでの高感度比較

NRオフではGXRの方が画質がよかったので、今度はNRオンで比較してみます。
低感度ではNRオフでもほとんど違いが無かったので、NRはISO1600とISO3200のみの比較です。
どちらもNRの設定「強」で撮影。

GXR ISO3200 NRオン
ISO3200NRG (13 / 28)
オリジナルサイズはこちらから

D5000 ISO3200 NRオン
ISO3200NRD (6 / 28)
オリジナルサイズはこちらから

GXR ISO1600NRオン オリジナルサイズはこちらから
D5000 ISO1600NRオン オリジナルサイズはこちらから

NR後のノイズの量を見るとD5000の方がノイズが少なくなっていて暗部でもほとんどノイズがありません。
ノイズリダクションの性能はD5000の方が優れているようです。
ただ、そのかわりに色が単一になり少し塗り絵のような写りになっています。
シャープネスも損なわれて甘い写りになってしまっています。
一方GXRの方はノイズが残っていて暗部では特にざらざらした感じが目立ちますが、シャープネスは損なわれず、塗り絵のようにはなっていません。
それぞれ一長一短でどちらがいいのか判断は難しいですが、パッと見た感じではD5000の方がきれいに見えます。

GXR ISO3200 NRオンをトリミングしたもの
ISO3200NRGT.jpg

D5000 ISO3200 NRオンをトリミングしたもの
ISO3200NRDT.jpg
ノイズの量はあきらかにD5000の方が少なく、GXRでは高感度ノイズが目立ちます。
ただよく見るとD5000では緑色の人形の質感が損なわれてしまい、写りも甘くなっています。




GXRとD5000 比較レビュー3

遠景でもGXRの方が若干シャープだがほぼ同じ写り

遠景の比較。
遠景では発色の違いはあるものの、ビルや木などのディティールの写りはほぼ同じに見えます。
強いて言えばトリミングした鉄塔を見ると解るようにやっぱりD5000が若干甘く、GXRの方がシャープな写りをしています。


GXR 1/320s F8.0 ISO200 画像設定スタンダード WB曇り
viewG (1 / 1)
オリジナルサイズはこちらから


D5000 1/320s F8.0 ISO200 画像設定スタンダード WB曇り
viewD (1 / 1)
オリジナルサイズはこちらから

画像設定スタンダードではGXRの方が彩度、コントラストともに高めのようです。
逆にナチュラルではGXRの方が彩度が低いように感じました。

GXR 上の写真をトリミングしたもの
鉄塔G

D5000 上の写真をトリミングしたもの
鉄塔D
GXRの方がシャープな写りをしています。
鉄塔まで数百メートルあるので、すでに無限遠の範囲のため、ピントの問題では無いはずです。
あまくなるのはAF-S DX NIKKOR 35mm F1.8の特徴でしょうか。




GXRとD5000 比較レビュー4

開放の写りの比較


開放での写りのテスト。
開放F値の違うレンズの写りを比べるのもおかしいですが、D5000(AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8)の方は開放ではかなり甘くなるのに対して、GXRはピントの合った部分は開放からかなりシャープです。
この写りなら普段から何も気にせずに開放を使っていけそうです。
GXRの方が全てのF値でシャープな写りになりましたが、ただシャープがきついだけのような不自然さは無く、D5000よりも見た目に近い自然な写りになっています。

ちなみにボケ味の比較はまた別の日にしようと思いますが、どちらもボケ味に定評の有るだけに、輪郭が残らないで自然にボケていてきれいです。

GXR(A12 50mm F2.5 MACRO) F2.5
F2.5G (5 / 28)
オリジナルサイズはこちらから

D5000(AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8) F1.8
F108D.jpg
オリジナルサイズはこちらから

上のGXR F2.5をトリミングしたもの
F205GT.jpg

上のD5000 F1.8をトリミングしたもの
F108DT.jpg
等倍で見ないと解らないほどの差ですが、GXRの方がシャープな写りをしています。
他のF値を見るには下をクリックしてください。

GXR F8.0
GXR F16

D5000 F2.5
D5000 F8.0
D5000 F16



倍率色収差の比較

上のF16の写真をトリミングしたものを比較。
D5000ではレンズ周辺部では文字の輪郭に倍率色収差が目立ちますが、GXRではほぼゼロに抑えられています。

GXR F16をトリミングしたもの
F16GT.jpg

D5000 F16をトリミングしたもの
F16DT.jpg







比較ではありませんが、ついでにGXR(A12)の開放F2.5で最短撮影距離から撮影したものを...
APS-Cサイズのセンサーでここまで寄ると被写界深度は数ミリしかありません。
F2.5G7cm (1 / 28)
オリジナルサイズはこちらから

上の写真をトリミングしたもの
409.jpg
50mmで最短撮影距離7cmだとここまで寄れます。